秋の夜ながに〜
都びとたちも秋の訪れで静かな虫の声に杯を傾けた。
よいのう。
・・・。
お前も家で髪を降ろした湯上がりの姿、よいのう。
秋の女ごころは移ろいものでございます。わたくしめから言うのも変でございましょうが・・・。
みよ。薄ぐもの裏に月がありやわらかな光となっておる。