2006-12-03から1日間の記事一覧

荒木健太のヘビーノベル『十二月の雨』①

場末のスナック屋号は覚えてない。急に冷え込んだ頃で、表の植え込みにクリスマスの点滅する電灯をあしらってあった。確実に12月に入ってた。 ニータという若い外国人女性がほぼ毎日ホールのボックス席へと給事していた。ママの恩人カルロスの娘である。 ま…