幻想の世界の絵画をライフワークとする絵師ラバー佐麿(すけまろ)の世界、朝禊髪をし、ぱちんと顔を覆うゴムマスクを装着し、同居人ドルコのあさげを吸いキャンバスに向かう。平日。ドルコが彼岸花を飾る。もうそんな節なのだ。六角のあんどんに火、そしていつもの香、煙草は吸わない。今はとある惑星の葵き湖にとりかかっている。朝靄が難しいが愉しい。猫のルークが覗く。ルークの首には鈴の代わりに胡桃をふたつつけている、ルークの首と胡桃の弄り具合いの違いが瞬時に愉しいめるからだ。