私と寅さん
私と寅さん(映画「男はつらいよ」シリーズ)は、映画館でお茶の間で日本の風景と情話を題材としたイチダイスペクタルです。
この作品は、車寅次郎(寅さん)という人物が、テキヤ(縁日での露店商を主に生業としてる)稼業で、現実的か非現実的かを考えると、テキヤの中ででも稀な人物であると思う。
寅さんは、結婚をしない自分に対する強い掟がある。それは何故故(なぜゆえ)になのか理由がわからない。「それを言っちゃあお終(しめ)えよぉ」とか言って、はぐらかしたりする。つまり寅さんは、テキヤを続けて、独身で生き続ける本当の理由を、誰にも話さないのである。
寅さんの面白く情け深い即興落語のような話を日本全国、柴又のくるまやで楽しく聞いてるんですね。大多数は。反論すればタコ社長みたいに喧嘩になるし。寅さんの話に賛同すれば毎日楽しく頑張れるのに、理由なき寅さんへの反抗はあるわけで・・・。(←吉岡秀隆?)