「ワシントン広場はワシントンにあるんじゃない!」
ひさしぶりだというのに、再会の第一声になってしまった。
しかしあの頃の俺じゃない。鱒釣りに興じる馬鹿話ではないはずだ。
あと何マイルあると思っている。景色の変わらない砂漠の中を日没まで出来るだけ進む意味をガルシアは解ってなかった。